インプラントとは……
顎の骨に人工歯根を埋め込み、それを土台に人工の歯を装着する治療法です。
治療には、1回法と2回法があります。
<治療の流れ>
<手術前の準備と説明>
○レントゲン写真撮影 ○歯肉、周囲の歯の検査 ○咬み合わせの診査 ○骨の状態の確認 などを行い、過剰な負担のないようにしっかりとした設計をします。 また、全身的な病気を持つ方、常用薬のある方などはお医者様とご相談ください。 |
手術にかかる時間は、本数や骨の状態など患者によって様々です。30分くらいの場合から、2時間かかる場合もあります。 |
○手術の後、麻酔が切れると痛むことがありますが、痛み止めを飲んで止める程度です。 ○腫れることもありますが、1週間くらいで治まります。 その後、インプラントの周りに自分の骨が再生し、しっかりと支えられるまで、ある程度の期間待ちます。その期間は元の骨の状態によって様々な違いがあります。 |
現存、2C年以上経過した、 ○インプラントは90%以上残存 ○ブリッジは60%~70%程度残存 しているという報告があります。 技術の向上とともに、インプラントの残存率は年々上がってきています。 |
<<メンテナンスの重要性について>> インプラントは、 ○虫歯になりません。 ○インプラント周囲炎という病気になる可能性があります。 従って、インプラントも歯周病と同じような症状で抜けるなどの失敗に至ることがあります。 毎日のしっかりした清掃と、歯科医院で定期的なメンテナンスをすることによって長く快適にお使いいただけます。 |
インプラント治療のご注意
治療に際し、ご注意いただきたいことがございます。
映像をご覧の上ご確認下さい。1.骨量が少ないまたは、骨が極度に薄い方
2.歯周病の方
3.タバコをお吸いの方
他の治療法との比較
失った歯を補うこれまでの治療法は、残っている歯や顎に大きな負担を求めるものでした。これに対してインプラントは天然の歯と同様に、顎の骨に直接支えられます。このため残された組織にやさしい治療法なのです。
1.前歯を1本失った場合
従来では両隣りの歯を削って支えにしてブリッジという方法がとられていました。しかし、インプラントなら抜けた部分のみに行うことにより、自分の歯と見分けがつきにくく、美しさをとり戻すことができます。
2.奥歯を失った場合
これまでの取りはずし式の入れ歯では、ガタつきや違和感がありました。インプラントなら、取りはずす必要がなく、自分の歯のように噛むことができます。
3.すべての歯を失った場合
すべての歯を失った場合でも、インプラントなら自分の歯のような機能を回復することができますので、安心して食事ができます。
4.総入れ歯が安定しない場合
顎が細くやせてしまった人の総入れ歯は、どうしても安定しません。入れ歯の支えにインプラントを使えば、入れ歯が安定し、心理的なストレスから解放されます。
骨不足の治療法
手術後のご注意
―日常生活について―
●当日は…
・激しい毒炎/長持闇の入浴/血の巡リがよ<なる行為は凄けてください。
・痛みや腫れがあるときは、術後2日間まで冷たい水で冷やしてください。
・お薬は指示通りに服用してください。
●翌日は…
・舌や指で触らないようにしてください。
・血が止まり熱がなりれば入浴しても結構です。
●出血について…
・術後1日くらいは傷口から血がにじむことがあります。
・まれにお口の中の血が固まり、あざのようになることがありますが、次第に消えてゆきます。
●喫煙について…
・傷の治りが悪くなるので、喫煙は極力控えてください。
―飲食について―
●手術当日は…
・麻酔は3時間くらいで切れます。お口の感覚が、戻ってから飲食してください。
・やけどをしたり、口の中を噛んでしまうことがあるので、硬いものや熱いものは避けてください。
・アルコール類や刺激物は避けてください。
●手術後1週間以降は…
・傷をなるべく避ければ、通常の食事が可能です。
●手術後1ヶ月以降は…
・硬いものを噛むときには注意し、インプラント部分を圧迫しないようにしてください。
―衛生について―
●消毒について…
・傷が治るまでの1週間、朝晩うがい薬でお口を消毒してください。
●歯磨きは…
・手術した部分を避けて、他の部分はきちんと歯磨きをして.よくうがいをしてください。
・毎食後、うがいをして口の中に食べ物が残らないようにしてください。
●治療終了後…
・完全に治療が終了した後も、今まで同様きちんと歯磨き、うがいをしてください。お口の中の衛生状態が悪いと、「インプラント周囲炎」になることがあります。
―経過について―
●違和感は…
・術後2~3週間経過すれば、インプラント部分の痛みや違和感は消えていきます。
・1ヶ月以上経っても痛みや違和感が継続する、あるいは悪化することがあればご相談ください。
●治療期間後に…
・ごくまれに、最初の手術でインプラントがしっかりと骨にくっつかない場合があります。その際にはやり直しなどの処置がありますのでよくご相談ください。
インプラントQ&A ここが知りたい
Q. | インプラントをするとどれくらい噛めるようになりますか? |
---|---|
A. | 入れ歯が粘膜に支えられるのに対して、インプラントは顎の骨に支えられます。このため入れ歯につきものの大きなプラスチックや金具が不要でガタつきもありません。ですから、入れ歯よりもしっかり噛めるようになり、見た目も美しくなります。 |
Q. | インプラントをするとお口のお手入れはしなくても良いのですか? |
A. | インプラントの寿命は、お口のお手入れの仕方で決まります。歯ブラシだけでなく補助的な清掃用具を必要とすることもあります。担当医や衛生士からお口のお手入れ方法の指導を受け、日頃の清掃を心がけてください。。 |
Q. | インプラントの手術は痛くありませんか? |
A. | 麻酔をしてから手術をしますので手術中の痛みはありません。ただ体調の良くない方や持病のある方は手術ができないことがあります。術後の痛みも体調に左右されますので、担当医によくご相談ください。 |
Q. | 「顎の骨がやせているとインプラントができない」と聞いたことがあるのですが? |
A. | インプラントは顎の骨の中に埋め込むものです。このため顎の骨の状態によっては治療ができない場合もあります。レントゲン診査などによって、高度な教育を受けた専門家が総合的に診断をします。どうぞ担当医とよくご相談ください。 |
Q. | インプラントをしたいのですが、費用はどれくらいかかりますか? |
A. | お口の中の状態は、一人ひとり違います。あなたのお口にあったインプラントを設計し、それに応じた費用が必要になります。詳しくは担当医にご相談ください。ただし、インプラント治療には健康保険が適用されません。 |